道根往還








道根往還は当時の高速道路だと思えばいいのね。

閃いた私、小呂池を過ぎて道根往還に入り、しばらく走ったところ。

岡崎城下の混雑、岡崎市東公園からの登坂を長々と経て道根往還へ。


道根往還


日々の悩みが失せたかのように道が平坦になった。

走る速度を上げて馬の背道を一息に通り抜ける。

神がかかったような自分の速さに驚いていたら、横に服部半蔵が並走していた。

殿から吉田城・長篠城への急使を頼まれた時、俺はいつもこの道根往還を選んでいたな。

フラットなトレイルはランのし甲斐がある、道根往還でスピードクイーンになるといいさ。





えっ?伊賀忍びの頭領も道根往還を走っていたの?

幻想を取り払ってくれたのは、ちらりと見えた新東名の高速道路。

新旧の高速道路が混じるなんて、やはり道根往還は地理に恵まれているのね。


数ある山道の中でも道根往還の平ら具合は味があるもの。

だから山中を走る酔狂な遊びに耽る私はここが気に入った。





速さを増して、私は道根往還を走り続ける。

正立寺までの時間を楽しもうよ、私はいにしえの高速道路に乗っているの。